The fasting

ファスティングとは?
ファスティングとはいわゆる断食や絶食を意味する英語のことです。

ファスティングを行うと摂取カロリーが大幅に抑えられるためダイエットとなり、体内に蓄積されていた毒素が排出されるデトックス(解毒)効果が得られます。

体重が落ちるだけではなく、美容、健康な体を維持するためにも効果的と言われています。

1日間ファスティングについて
推奨している1日間ファスティングプログラムでは、気軽に取り組んでいただけるよう準備期間無しの下記の

「断食期間」(1日間)
   ↓
「回復食期間」(1日間)

と2つのステップで実施していきます。

また、効果を最大限実感していただくために基本ルールを設けておりますのでご一読ください。

自己流のファスティングは結果が伴わないだけではなく、思わぬトラブルにつながる危険もありますので必ずファスティングセラピストさんのアドバイスに従って実践してください。

ファスティングの10のメリット
デトックス作用
ファスティングを行うと脂肪の中に蓄積している毒素が排出されるため、多くの方が「痩せた」「スッキリした」といった効果を実感されています。

また、体内に溜まっている余分なものを排出することで生活習慣病の予防にもつながります。

脂肪燃焼作用
実践期間中は食事制限を行いますし、実践後には低カロリーの食事で満足できる体になるため、結果的にダイエットにつながります。

さらに、ファスティングを実践すると代謝がアップし脂肪が燃焼しやすくなるため、自然に健康的に痩せることが出来ます。

免疫力の回復
もともと人間の体には「免疫力」が備わっています。

免疫力とは、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を撃退する自己防衛システムのことですが、加齢や生活習慣によって低下することがあります。

ファスティングには免疫力を担当する白血球の働きを良くする効果があるために免疫力の回復も期待できます。

肝臓を浄化する
肝臓は老廃物や化学物質を解毒・排泄しエネルギーを生産する臓器です。

そのため、内臓の中で最も毒素が蓄積しやすいと言われていますが、ファスティングを行うことで次のようなステップで細胞が生まれ変わります。

→  ファスティングを行う 

→  オートファジーが活性化する 

→  肝臓の細胞が生まれ変わる

オートファジー (Autophagy)とは、細胞が持っている細胞内のタンパク質を分解するための機能の一つです。

近年の研究では、細胞が飢餓状態(断食状態)になると活性化することが明らかになっています。

腸を浄化する
ファスティングには溜まった毒素を排出し、腸内環境を整える効果も期待できます。

「肌は腸の鏡」と言われるように、便秘がちな方はニキビや吹き出物ができやすかったり、肌荒れに悩まされる方が多くいらっしゃいます。

美肌は腸で作られると言っても過言ではないほど、腸と肌は密接な関係にありますのでファスティングで腸内をすっきりリセットしましょう。

血液を浄化する
血液は肝臓と腎臓で常に浄化されていますが、食べすぎが続くと血液が浄化されるスピードよりも汚れるスピードのほうが上回ってしまいます。

「食べる」ことは栄養を吸収するために必要ですが、「食べ過ぎ」は血液を汚す行為となります。

ファスティングを行ってコレステロール値が下がったり、様々な不調が改善へと向かうのは血液が浄化されたからだと考えられます。

味覚を正常にする
ほとんどの方が断食期間を終えると、「味覚が敏感になり食べ物が美味しくなる」と感じます。

味覚が敏感になると少量でも満足感を得られるため、特に我慢をしなくても自然と食欲が押さえられ食べ過ぎることがなくなります。

また、味覚が正常になると本当に体が欲しがっているものが分かるようになります。

ストレスの軽減
最近の研究では、腸内環境は健康と深い関わりがあり私たちの心と体の状態を左右していることが明らかになりつつあります。

腸内細菌が心の状態をコントロールしているなんて不思議に思われるかもしれませんが、1980年代にはすでに『幸せホルモン』とも呼ばれているセロトニンの80%が腸管でつくられていることが発見されています。

ファスティングを行うと、腸内環境が改善され善玉菌が繁殖しやすい状態になるため、体と心の負担が減りストレスも軽減します。

活力がアップする
「疲れを感じやすくなった」「何だかやる気が出ない」などの多くの方が特に体調が悪いわけでもないのに感じているこうした不調。

これは、本来体を動かすためのエネルギーが消化・吸収で大量に消費されているからだと考えられます。

こうした不調もファスティングで消化器官を休ませてあげれば、活力が満ち溢れる毎日が送れるようになります。

集中力がアップする
ファスティングを行うと血中の「ケトン体」の量が増えます。

ケトン体とは、炭水化物などの糖質を制限したときに発生する物質で、近年の研究では、体内にケトン体が増えると集中力を高める「α(アルファ)波」が増えることが明らかになっています。

ファスティングの基本ルール
ファスティング前日の食事にこだわる
ファスティングの前日及び回復食は油っこいものや肉料理などの消化しにくいメニューは避けてください。

開始前日の夕食(準備食)とファスティング後の食事は量を控えめにし、胃腸に負担の少ない「まごわやさしい食」を基本としたメニューにしましょう。

※「まごわやさしい食」についてはのちほど詳しく解説します。

1日2リットルの水を飲む
体内に溜まった毒素を排出し代謝をスムーズに行えるよう良質な水は欠かせません。

ファスティング期間中は朝起きたらまず200~400mlの水を飲んで1日をスタートします。

1日2リットル以上の良質な常温の水を10回以上に分けて飲むのが基本ですが、2リットルが難しい場合は1リットルからはじめ徐々に飲む量を増やしていきましょう。

※水は浄水器を通した水やミネラルウォーターがお勧めです。

良質な塩分を摂る
水の飲み過ぎは体内の塩分濃度を低くさせる恐れがあります。

塩分を控えすぎるとファスティング前後に頭が痛くなったり、だるくなったり、イライラすることがあります。

精製されていないミネラルが豊富な塩を適量摂取してください。

※塩は海塩の天日干しがお勧めです。

生野菜や果物から食べる
ファスティングの前日と回復食期間には腹八分目を心がけ、食べる順番も意識しよく噛んで食べましょう。

まずは、生野菜や果物、納豆やぬか漬けなど、食物酵素が豊富に含まれている食品から先に食べはじめると後から食べるものの消化を助けてくれます。

また、体が脂質を吸収するのを抑えてくれる作用も期待できます。

アルコール・カフェインを控える
飲酒後はアルコールを分解するために大量の酵素が消費されます。

体内の酵素が大量に消費されると、本来必要なところに使われる分が足りなくなりファスティングの効果が得られなくなってしまいます。

カフェインも遺伝子によって代謝スピードが異なるため、期間中はこれらを控えて酵素を温存しましょう。

夕食は20時までにすませる
食事をしてからすぐに寝る習慣は消化不良を招く原因になり酵素の浪費につながります。

また、暴飲暴食や食事後すぐ寝たりしていると、消化器官が休む時間がなくなり様々な体調不良の原因となってしまいます。

ファスティングを成功させるためには、夕食はできるだけ20時までにすませ規則正しい生活を心がけましょう。

ダメ食品を避ける
食品添加物を多く含む食品や、肉や魚などの動物性タンパク質は消化不良の原因になりやすく、大量の酵素を消費すると言われています。

ファスティング期間中は、出来るだけ控えるようにしてください。

また、マーガリンや焼き菓子などに使われているトランス脂肪酸、白米やうどんなど腹持ちの良い高GI食品も消化しにくいダメ食品です。

精製された白い食べ物より、玄米やそばなど茶色い食べ物を選ぶようにしましょう。

空腹感は我慢せず解消する
空腹感があり辛いときは、まず水を飲んで空腹感をやわらげます。

次に、良質の塩や梅干しなど塩気のあるものを少し口に入れ、空腹感がやわらぐかどうか試してみてください。

それでも耐えられないほど辛いときは、すりおろした野菜や水分の多い果物を少量摂っていただいてもかまいません。

体を冷やさないよう注意する
血液は私たちの体を構成している約60兆個もの細胞に栄養と酸素を送り、老廃物を持ち帰るという働きをしています。

ファスティングの効果を高めるためにも体を冷やさないように注意し、就寝前には半身浴や足湯などで血液の流れを良くしましょう。

冷えを感じやすい方は、散歩程度で良いので軽い運動を生活習慣として取り入れてみてください。

質の良い睡眠をとる
健康や美容に良い影響を与える「成長ホルモン」は、寝入ってから2~3時間後に分泌されます。

そのため、睡眠の質が悪いと十分に分泌されず皮膚や内臓の細胞の入れ替わりがスムーズに行えません。

質の良い睡眠を得るためには、食事は就寝の3時間以上前にすませ胃腸を休めておくのが理想的です。